本ブログのタイトル「インセンティブの作法」は、『週刊 東洋経済』誌上で、2012年10月から月に一回、トータルで一年間十二回にわたって(リレー)連載させて頂いたコラムの名称から取りました。【注】 なかなか素敵な名前だと思いませんか?(と、担当編集者のYさんからヨイショしてもらって当時は悦に入っていたのですが、あの言葉が真実の表明だったのかは今もって謎…)

 「お小遣いルールに学ぶ制度設計の経済学」はその記念すべき一回目の記事になります。情報の非対称性インセンティブの非対称性は(経済学が扱う)制度設計問題の肝。この2つの非対称について、お小遣いをモチーフに分かりやすく説明しようと頑張ってみたのですが、地味な内容が災いしたのか反響はほぼゼロ…><(連載初回だったのに!)

 経済学者にとってはインセンティブの非対称性は言及するまでもない問題点(インセンティブの方向性が完全に同じであれば、そもそも問題が生じない)なので、きちんと明示的に説明されることが意外に少ないような印象があります。この記事では、重要だけど忘れがちなインセンティブの非対称性を情報の非対称と併記した(後者はきちんと言及される場合が多い)ことが工夫だったのですが、これもおそらく気が付かれていなかったかもしれません。

 さて、本ブログのタイトルこそ「インセンティブの作法」にしてみたわけですが、今後は東洋経済での同名コラム とは異なる記事も(というか、むしろそちらが多数になる予定です)どんどんご紹介していく予定です。どうかご期待ください!


【注】 私に加えて、マーケティングの水越康介氏、政治学の砂原庸介氏、歴史学の與那覇潤氏の若手研究者4名で、週代わりのリレー連載を行っていました。



水越さんは連載記事の書籍化一番乗り。さすがに仕事が早い!


民主主義の条件
砂原 庸介
東洋経済新報社
2015-03-27

同じくリレー連載の記事を下にした砂原氏の近刊書。タイトルがかっこいい!



実は中高の同級生でもある與那覇クン。連載記事は書籍化していない(ハズ)。でも、『中国化する日本』がたくさん売れて本当に凄い! アカデミアの外の人たちにも紹介できる、自分の代名詞的な本があるのはちょっぴり羨ましい(笑)「お前も書け!」と言われそうですが、なかなかそのための余力と時間が…(反省) 
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